TBS日曜劇場「この世界の片隅に」平和と言われる時代に見る戦争

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photogrammer7 / Pixabay

ここ何年も、民法のドラマにはまるということがなかったのですが、今期は、テレビドラマ版の「この世界の片隅に」にハマっております。

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TBS日曜劇場 夜の朝ドラ?

ドラマ版「この世界の片隅に」は、日曜の夜にやっているドラマです。

「夜の朝ドラを目指す」そんな前評判だったドラマですが、何回か見てみて、あぁ、確かにそうかもしれないと思います。

NHK朝の連続ドラマといえば、基本的にはヒロインの半生や人生を、週に6日間、半年間を放映して描くドラマです。

もちろん、朝の連続ドラマとは放送時間も放送期間も違いますが、ひとりの女性の人生を切り取って丁寧に描く感じは、朝ドラに通ずるものがあるかもしれません。

 

公式サイトはこちら。

日曜劇場『この世界の片隅に』|TBSテレビ
TBSテレビ 日曜劇場『この世界の片隅に』の公式サイトです。2018年7月よる9時から放送

 

あらすじを公式サイトから引用します。

太平洋戦争の最中、広島県の江波えばから呉(くれ)に嫁いだヒロイン・すずが、嫁ぎ先の北條家で暮らすかけがえのない日常を丹念に描いていく。

ー中略

連続ドラマでは、戦下を自分らしく前向きに生きたすずと北條家の家族たちの暮らしを通して“自分の隣にある幸せ”や、“いつもそばにいてくれる愛おしい存在”に気付いてもらうきっかけとなるべく、丁寧な制作がはじまっている。

TBSテレビ 日曜劇場 この世界の片隅に 公式サイトより

 

私的に押したいポイント

すでに、何回か放映されていますが、かなり引き込まれています。すごく大きな出来事があるわけではないのですが、ジワジワとあの日に向かっているのがわかります。私が思うあの日とは、昭和20年8月6日 つまり、広島に原子爆弾が落とされた日です。

私が感じている押しポイントは次のとおり!

  • 岡田惠和氏の脚本(「ちゅらさん」「ひよっこ」など)が好み
  • 久石譲氏のサントラが、美しさの中に切なさというか、物哀しさを感じさせる
  • インスタの写真がノスタルジックかつ、登場人物の美しさを切り取っている
  • 登場する俳優さんが魅力的
  • 松本穂香さんが、私のイメージしていたすずさんに、ぴったりに演じてくれている
  • 松坂桃李くんの周作さんがカッコいい
  • 二階堂ふみさんの演じるリンさんが美しい

 

などなど…語彙の少なさがあからさまになりますが、あっという間に引き込まれていきます。全体を通して、人の命がちっぽけに扱われて平和が失われていく恐怖と、人間らしい暮らしと人間の強さ、したたかさが対比されていると感じます。

 

ただ、連続ドラマにすることで、登場人物のセリフがかなり加えられていますし、ドラマとして何を軸に持っていきたいかは、原作における、著者こうの史代氏の思いとは違うのかもしれないなぁとも思います。

こうの史代氏の思いを感じるには 原作がいちばん

私はもともとは原作のファンでした。こうの史代氏が描く絵は、そのペンタッチがやわらかく、登場人物の表情が豊かです。

そのやわらかい画風の一方で、取り上げられるテーマは、こうの氏の生まれ故郷である広島についてであったり、戦争と平和であったり、きれいごとだけではない人間の哀しさと強さだったり、と解釈しています。

いずれも、ただ厳しい、ただ怖い、ただ苦しいだけではなく、事実を淡々と、人物の感情も淡々と描かれる。

ふと、自分がそこにいて、もしかしたら、自分だったかも、友達だったかも、両親だったかも、祖父母だったかも、身近な人だったかも、と錯覚させられる、不思議な画風とストーリー展開です。

 

 

アニメ映画化は原作に忠実? 評価は高い

「この世界の片隅に」は、アニメ映画化されて非常に高い評価を得ました。原作ファンの私は、アニメ化されるときも「アニメにして大丈夫なんかいな…」と不安になりましたが、そんな不安はどこへやら。

蓋を開けてみたら、原作の中のすずさんが動き出して、話していました。

個人的には、ドラマよりも原作に忠実な印象です。

さいごに

私も戦争を知らないひとりですが、祖父母は戦時中を生き抜きました。祖父は、どうやら激戦地(フィリピン?)に行って生き抜いたひとりのようなのです。晩年まで、戦地でいっしょだったという人とやりとりをしていました。

孫の私は猫可愛がりされましたが、どうやら若い頃は豪快な人で、ばあちゃんも、うちの母も、結構しんどかったようですが、家では、戦争について話すようなことはありませんでした。

詳しく話を聞きたいと思うほど、落ち着いて話がきけるほどに、私が大人になる前に亡くなりました。

ー人の命が、とてもちっぽけに扱われ、ひとりひとりの人生ではなく、まるで国のために生きていくことを求められていた…

過去に過ぎ去ったことではなく、今の時代も暗に求められているような気がして、息苦しさを感じるのは、ここだけの話。

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