私はオットの会社から最低限の検診クーポンをもらえるので、年に一度、健康診断を受けています。
また、40代に入ったので、市からクーポンをもらえるようになりました。その中のひとつに、マンモグラフィのクーポンがあります。おっぱいを片方ずつ機械でぎゅーっと挟んでレントゲンを撮る、アレです。
クーポンを使って受診して思うところがあったので、これから乳がん検診を受ける女性に、自分で医療機関を選んで受ける女性に、ちょっと心に留めておいてほしいことを書きます。
それは
どうせ検査を受けるなら、乳腺外来で、エコー触診も一緒に受けられるところがベスト
ということです。
誰でもなる可能性がある 乳がんリスクは遺伝だけではない
家族に乳がんになった人はいないから、私は大丈夫!ではありません。
乳癌の発症要因は遺伝的な要因に、さまざまな環境要因がからんでいると考えられています。日本乳癌学会の患者さんのための乳癌診療ガイドライン(2016)では、次のようなリスクが挙げられています。
- 肥満や飲酒、タバコといった生活習慣の要因
- 糖尿病
- 乳腺の密度が高いといった体質
- ピルの長期間の服用やホルモン療法を受けている
- 出産経験がない、授乳経験がない、高齢出産といった出産に関わる要因
- 初潮が低年齢だった、あるいは閉経が遅かったといった月経に関わる要因
特に、食生活や生活習慣については、「あてはまる…」という人もいるんでは?
私なぞは、出産経験も授乳経験もありませんからね…。
マンモグラフィとエコーは併用?
私は診療放射線技師さんから助言を貰いました。
「たかば。さんは、これからは乳腺科のある病院がいいかもしれないですね」
乳房は、その大部分を乳腺が占め、脂肪と皮膚で構成されています。さらに、乳腺がとにかくみっちりと詰まっている人がいます。私は「みっちりさん」であることを指摘されました。
自治体の助成ではマンモグラフィしか無料にならないけれど、特に「乳腺みっちりさん」は、マンモグラフィだけでは発見が難しいから、エコーと触診を一緒に受けたほうが良いと。
乳腺はレントゲン撮影すると白く映るのですが、もし腫瘍病変があっても同じく白く写ります。つまり、乳腺が多ければ多いほど、腫瘍があっても乳腺の影に隠れて見えづらくなってしまうのですね。
私だけに限ったことではなく、日本人女性は、乳腺がみっちり、という人が多いそうです。(技師さん談)
今回マンモグラフィを受けた病院でも、自費診療でエコーと触診を受けることができました。しかし、もし、さらに検査が必要になったときには、結局別の病院でしか受けることができないと言われました。医療機関としてはデータがそろっているほうが、その後の検査もスムーズになりますから、一緒に受けられるところで受けたほうが良いということです。
毎年10月の第3日曜日はジャパン・マンモグラフィ・サンデー
仕事、家事、育児と忙しい女性たち。どうしても、自分のことを後回しにしてしまう人も多いようです。また、検査費用が高額に感じてしまったり、そもそも、どれくらい検査費用がかかるかわからないという人もいるでしょう。
そんな人には、J.M.Sのサイトを一度見てみてほしいです。全国の医療機関と協力して、年に1回だけですが、10月の第3日曜日に、乳がん検査を受けましょうという取り組みです。
マンモグラフィーや触診、エコーを組み合わせて検査を受けられる病院もありますし、年齢によっては市町村からもらえる検診クーポンも使えます。
病院ごとに検査費用や実施検査の内容、実施人数が明確にされているので、わかりやすいですよ。
勇気を出して 技師や医師にも質問しよう
今回は、この放射線技師さんにお会いできただけでも良かったなと思います。
マンモグラフィは2回目ですが、以前は「若い人はエコーもやったほうがいい」とは言われたものの、何故かはわかりませんでしたし、疑問にも思いませんでした。
結局、医療人も人間なので、大事な情報を得られるかどうかって、結構運がありますよね・・・。今回は、確定ではないにせよ、自分の特徴にどんなリスクがありそうかを教えてもらえただけでも感謝です。
きっちりレントゲンを撮影するために、自分は何度もしゃがんだり、角度を見たりしながら調整してくださった技師さんに、思わず「大変なお仕事ですねぇ」と言ってしまいました。
技師さんは「ふふふっ」と笑われました。プロで良かったです。
ただ、無口な技師さん、それは自分の役割以外とはっきり割り切っておられる方もいます。なかなか医療スタッフに質問をするということは気を使いますし、時には嫌な思いをすることもあるかもしれません。
でも、質問しないで後悔するのも嫌なものですよ。気になることがあったら、患者側が勇気を出すというのも大事かもしれませんね…。
次に行くところも、良い技師さんだといいなぁ…
さいごに
乳がん検診は受けた方がいい、と言われるものの、やっぱり一つ一つの検査の特徴があるんだなぁと思いました。
一つの検査で十分という人もいれば、体質や持病があったりして、実は制限があるという人もいます。こればかりは個人差があります。ただ、どんな検査も万能ではない、それだけは、これから検査を受ける機会が増えるだろうアラフォーの女性の皆さんに知っておいていただければと思います。
私の大事なハトコは、お母さんも、おばさん(その妹)も乳がんで亡くしています。だんだん、二人がなくなった年齢に近づいていくので、彼女との別れ際の合言葉は「ちゃんと検査しなよ」です。
がんは早く発見できれば治る病気になってきています。ネット上の皆さんも、声をかけあって、みんなで気をつけていきたいですよね。