日本の暑さは災害レベル?熱中症の予防方法をあらためて

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apfelgruen / Pixabay

日本は四季のうつろいが感じられる国…だったはずですが、近年は極端な天候が続いています。特に夏は、熱中症の危険性が叫ばれることが多くなりました。

というか、本当に危険なのです。おそらく、救急車は休む暇がなく、救急病院もいっぱいなんじゃないでしょうか…

熱中症は命を奪いかねない症状であることが、すっかり知られるようになりましたが、「どんな症状なの?」と聞かれたら答えられないなぁと思ったので、調べてみました。

 

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熱中症とは

暑さによって生じる体調不良

2015年に日本救急学会が発行した「熱中症ガイドライン」では、熱中症について以下のように書いてあります。

暑熱環境における体調不良では常に熱中症を疑う。熱中症とは「暑熱環境における身体適応の
障害によって起こる状態の総称」である。すなわち「暑熱による諸症状を呈するもの」のうちで、他の原因疾患を除外したものを熱中症と診断する

引用:熱中症ガイドライン(2015)日本救急学会

つまり、細菌やウイルスが感染した体調不良(いわゆる風邪やRSウイルスなど)や、内蔵の問題ではなく、とにかく「暑さ」が原因で起こる症状です。

かつては、熱失神(ねつしっしん)、熱射病(ねっしゃびょう)や熱痙攣(ねつけいれん)、熱疲労(ねつひろう)と、細かく分けられていましたが、ガイドラインでははっきりと区別するものではなく、スペクトラム(*)として考えています。

*スペクトラム:ひとつづきの連続体であること

熱中症の症状は?

熱中症の症状は、頭痛や発熱、身体のだるさがよくみられますが、実は以下のようにかなり多様です。

小さなお子さんでは、うまく表現ができずに「眠いだけかな?」と誤解されることもありそうです。また、「つかれた」と繰り返しているお子さんも注意が必要かもしれません。

めまい、失神(立ちくらみ)、生あくび、大量の発汗、強い口渇感、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)、頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害、痙攣、せん妄、小脳失調、高体温等の諸症状

引用:熱中症ガイドライン(2015)日本救急学会

熱中症は予防第一:暑い場所に居続けないこと

熱中症は予防が第一です。熱中症は、屋内にいてもなる可能性があります。むしろ、屋内で熱中症になる人は多いそうです。屋内での対応方法は、やはりエアコンでしょうか。

無理せずエアコンをつける

とにかく我慢せず、エアコンをつけましょう。

うちのオカンがそうですが「エアコンをつけると体調が悪い」といって、エアコンを消してしまうことがあります。

高齢者にはよくあることで、

・電気代が上がってしまう
・体調が悪くなる
・からだを冷やすのは良くない
・昔はエアコンなんて使わなくて平気だった
・暑くない
・トイレが近くなる

などの理由を挙げてエアコンを消したがります。

でも、最近の暑さは尋常ではありません。

特に注意したいのが「暑くない」です。高齢者はそもそも暑さを感じる機能が低下していて、自分のからだの悲鳴を聞き取ることができないことがあります。

 

うちのばぁちゃん、一昨年91歳でなくなりましたが、特に80代に入ってからは暑さの感じ方がおかしくなっていました。晩年はアルツハイマー病が進みましたが、熱帯夜にも関わらず厚手の布団にくるまり、部屋の仕切りも全て閉めていましたね。

気温の感じ方だけではなく、どうしていいかわからない不安もあったんだと思います。

 

施設に入ってからは空調もきいていて、着ているものもスタッフさんが調整してくださったので、家族も安心でした。

 

また、夜間はエアコンをつけると寒いからとエアコンを消して薄着で暑さに耐えるのではなく、エアコンの温度を高め(28度)に設定し、パジャマは長ズボンにするなど足首をかくすと眠りやすいのではないでしょうか。

 

かくいう私は足首が出るズボンで寝ているときは、寒くて夜中にトイレに起きていましたが、寝間着を工夫してから起きることはなくなりました。

 

できれば、家族がエアコンなしの生活をしていないか確認してみましょう。

電気代がもったいない エアコンのきいた施設へ

家でエアコンを使うのは、電気代がもったいない…という人は、昼の間は図書館や子どもセンターなどの公共機関や、スーパーなどの大型施設で過ごすという選択肢もあります。

 

最近気がついたのですが、うちから近いショッピングモールは、平日昼間の高齢者が多い。デイサービスに行くほどでもない、でも、誰か話し相手が欲しい、というような高齢者が自然と集っているようにみえます。

この様子。小売店さんには申し訳ないですが、これだけの暑さの中では、高齢者が独りで自宅にいるより安心だなぁと感じました。何かしら買い物をしていく方も多いし、意外と館内の映画館で映画をみている方も多いようです。

こういう状況を、おおらかにみてくれているのって、企業の社会貢献のひとつだなぁとすら思います。

 

高齢者だけではなく、小さなお子さんたちにとっても、外遊びができない分ストレスが発散できて良いかもしれませんね。ただし、お小遣いの使いすぎには要注意…。

水分とミネラルをバランスよく

経口補水液で水とミネラルをバランス良くとる

熱中症の予防には、水分とミネラルをバランスよくとることが大切になります。熱中症ガイドラインでは、特に高齢者は定期的に経口補水液を飲むことが予防になるとされています。

 

自分では水分補給をしているつもりでも結果的に電解質が補給されていない場合もあり経口補水液などを定時に飲むような習慣をつけさせることも熱中症の予防につながる

引用:熱中症ガイドライン(2015)日本救急学会

 

経口保水液は大塚製薬のOS-1が有名ですが、実は他社からも販売されていて、ドラッグストアオリジナルなどいくつかの商品がありますよ。

経口補水液は、1本200円近くして高価です。家族が多い、経済的に厳しいなど、色んな理由で手に取らない人も多いかもしれません。でも、熱中症になれば、重症度によっては入院が必要になることも。

実は経口補水液は家庭で簡単に!つくれるので、一度試してみてはどうでしょうか。

 

こんぶ茶や味噌汁などを飲む

汗をかくと塩分がどんどん排出されてしまいます。そのため、ただの水では、塩分が足りなくなってしまうこともあります。そのため、汗をかくような仕事や作業をするようなときは、水分と一緒に塩飴や塩タブレットなどを併用します。

屋内で過ごすことの多い人は塩分のとりすぎになることもありますから、過剰に意識することはありませんが、食事やお茶の時間に、こんぶ茶や味噌汁、コンソメスープなどを取り入れてみても良いのでは。エアコンで身体が冷えたなぁというときに飲むと、ほっとしますよ。

 

 

市販のスポーツドリンク ただし糖分に注意

市販のスポーツドリンクも、もちろん適度に飲むことは予防につながります。

しかし、スポーツドリンクは大量に飲むには糖分が多いということも注意が必要です。

市販のスポーツドリンクの組成を見てみましょう。

ポカリスエット

100ccあたり、炭水化物 (糖)6.2g 食塩相当量 0.049g

アクエリアス

100ccあたり、炭水化物 (糖)4.7g 食塩相当量 0.1g

 

ずいぶんと大きく差がありますね(´・ω・`)

小腸では、ブドウ糖とナトリウム(塩分)は1:1で吸収されますが、このバランスでは糖分がほとんど吸収されません。

 

熱中症ガイドラインにおいても、通常の予防や、発熱や下痢、嘔吐などの際に適度にスポーツドリンクを飲むことは問題ないとのことです。ただ、スポーツドリンクだけに頼らないほうが良さそうです。糖分のとりすぎに注意しましょう。

さいごに

熱中症は、命を失ってしまうこともあります。地球があたたかくなっている以上、これから、日本の気候は変わっていくのかもしれません。

今までの常識は、常識ではなくなっていくのかも…と思わざるをえませんねぇ。

自分や家族の命を守る方法を、積極的に考えていかないといけないのかな…。

 

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