
厄介なコロナウイルスに不安を感じる日々ですが、外はすっかり暖かくなり、植物の成長には良い季節となっています。
しかし、この時期から梅雨頃にかけて、ベランダのプランターに植えてあるローズマリーの葉が日に日に白くなっているということはありませんか?
当初、うちのローズマリーについては、どうやら、うどんこ病にも感染していたようで、日当たりや風通しの問題だと思っていました。
しかし、老眼の始まった目を凝らすと、葉の表にコソコソと何やら動くものが!!!。少し葉に触ろうとすると、ふわっと飛び立ちます。葉を裏返すと、何やら小さな虫が葉にはりついている。
いったい何者…と調べたら、非常に厄介そうな「ヨコバイ」という害虫でした。
このヨコバイはいったい何者?そして、駆除できるの?と思い対処方法について調べてみました。
ローズマリーの害虫 外国生まれのヨコバイ
ローズマリーのように香りが強いハーブには、虫はつかないものと思っていました。
しかし、どうやら、ヨコバイという害虫がつくらしいのです。
千葉県では、ローズマリー農家さんに注意を呼びかけているほどです。千葉県の報告は平成28年7月に出されたものですが、このとき国内初報告の種類のヨコバイということでした。(令和2年10月現在、記事は削除されています)
日本に生息するヨコバイにもいくつかの種類がありますが、ローズマリーで見つかったヨコバイは国内で未確認だったこともあり、和名(日本名)はありません。
千葉日報さんの記事が見つかりました。

写真を撮ってみましたが、資料に掲載されていた虫とそっくりです。
うちのローズマリーにいるやつ、こいつだ!
そして、たちの悪いことに、
ローズマリーのほかシソ科のハーブ類にも寄生し,株を枯死させることもあるとされています
なんてことーーーー!!!????
と思っていたら、たしかに先日増やしたミントにもいた!
ヨコバイの駆除方法は?
厄介なヨコバイは、日に日にローズマリーを白くしていきます。
どうにか駆除方法をと思い調べてみましたが、次の2点の情報を見つけたのみでした。
千葉県と神奈川県の発表した資料
以下は、千葉県の資料からの引用です。
- 農業用の防虫ネットで覆い,侵入を防止する。
- 被害が大きい場合は,株ごと処分する。
- 施設栽培で発生が少ないときは,黄色粘着板を設置し捕獲する。
また、平成29年1月には、神奈川県でもこのヨコバイが報告されたと資料がありました。
こちらの資料の対策方法の引用です。
(1)本種に対しての登録農薬はない。
(2)栽培施設および栽培作物を寒冷紗等で被覆して侵入を防ぐ。
(3)被害程度が大きい個体は、株ごと処分する
外国生まれの「ヨコバイ」 効果的な農薬はない
千葉県と神奈川県の資料から、現時点で、我が家のローズマリーについているヨコバイに対して、効果的な農薬はないようです。
えぇぇぇぇ…。。
すでに葉の黄色さは全体に広がっています。今ある全ての株にヨコバイがいるらしく、「元気な株を残して処分」どころか、全部捨てることになってしまいそうです。
念の為、ホームセンターを回って、市販の農薬を確認しましたが、明確にヨコバイを対象にしている農薬はありませんでした。
農薬で一気に駆除!は叶わない方法となりました。
アナログ手法 手で捕まえる
試しに、自宅にあった粘着テープをくるっと丸めて葉に押し付けてみたところ
意外と…とれるっ。
ガムテープだと粘着力が強いので、養生テープを細く切ったり、デザインがイマイチだなというマスキングテープを使ったりして、ペタペタと捕獲しています。捕まってジタバタしている姿を見ると心が痛みますが…ごめんね、と思いながらも、ガツガツと駆除しております。
時間がかかりますが、意外と効果がある…と信じています。
さいごに
日本のヨコバイに対する農薬が、いくつか販売されているようです。ヨコバイにも、いくつもの種類があり、必ずしもそれらの薬が効くとは限りません。また、むやみに使うことで、農薬に耐性のあるヨコバイが生まれてしまう可能性もあります。
できればヨコバイに特化した農薬が販売されることを願っていますが、まずは、物理的に粘着シートでがんばってみます。