松山ケンイチ・東出昌大 「聖の青春」を観てきました

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将棋

松ケンこと、松山ケンイチが若くして夭折した棋士 村山聖さんを演じ、東出昌大が、現役棋士 羽生善治名人を演じた映画。

「聖(さとし)の青春」を観てきました。

satoshi-movie.jp

わたくし、映画を見ることは大変珍しいのですが、この映画は公開初日に行くという気持ちの入りよう。

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あんまり将棋はわからなくても

私は将棋は「3月のライオン」で興味を持った程度で、ルールなんかはさっぱりわかりません。

ただ、たまーにテレビでチャンネルが合ってたりすると、将棋界の棋士の皆さんの個性が強い・・・。いまや、世間は将棋ブーム。

あっという間にプロの階段を登っていく藤井聡太七段はもちろん、バラエティやCMに引っ張りだこのひふみん(加藤一二三先生)はいうまでもありません。

渡辺竜王(渡辺明先生)もマンガになってますし(奥さんがマンガ書いている)、株式優待で有名になられた桐谷さんも、元・プロ棋士ですね。

 

そして、私くらいの世代では、羽生名人って、もう揺らがない名人だったのです。

この映画について知ったとき、その名人である羽生さんと対等に将棋を指した、29歳という若さで夭折した、この村山聖という人の生き様に、興味を持ったんですよね。

少し上の世代のお兄さんに会いたいと思いました。

ざっくり感じたテーマ

あんまりネタバレしてもなので、ざっくり。

松ケンが、20キロ以上も体重を増やして挑んだところと、東出くんが現役の棋士である羽生名人をそっくりに演じたということばかりが話題になっていたので、村山青年の心情や生き様を描いた映画かと思っていました。

でも実際は、もっと多くの

ちょっと個性の強い村山青年に振り回されつつ、彼を放っておけなくて、彼の闘いを見届けたくて、彼の強さに惹かれていた人たち

の映画だと思いました。

音が少ないがゆえのイメージ

音の少ない映画だと思います。

余分な音がなくて、緊張感や、より登場する人の表情とか、ことばとか、視線とかに目を配ることができた。

音がなく、静かな場面は、よりその人の心情を想像させるんでしょうね。

脇を固める人たちが温かい。

両親(北見敏之・竹下景子)のあたたかさ、大阪の師匠(リリーフランキー)、東京の師匠(筒井道隆)、東京の棋士(安田顕、柄本時生)、弟弟子(染谷将太)、そして、最大のライバル、羽生善治(東出昌大)。。。。

 

とにかく、「おいっ!?」という行動をするんですよ。村山青年。

 

でも、周りの誰もが自分自身を傷つけられても、その激しい命の燃え方と、切ない生き方に惹かれていたのだと思います。目が離せなかったのだと思います。

両親は、生きてほしいという言葉を飲み込んで、彼の戦いを最後まで見守る。

大阪の師匠は、もう一人の父のように見守る。

そして、私くらいの世代なら、いくら将棋を知らない人でも、少なくとも名前くらいは知っている羽生名人。そんな名人と、対等に将棋を指し、体調を崩してランクが落ちても、復活して・・・。

体調さえ良かったら、今頃はどこまで上り詰めていたのでしょうか。

でも健康だったら、きっと将棋とは出会わなかった彼の人生。健康だったら、彼の将棋に対するひたむきさは、なかったのかもしれないとも思います。

 

神様は残酷だ。

 

あたりまえが当たり前ではないことを考えたことがあるか

彼にとっては、当たり前が、当たり前ではなかったんですよね。

村山青年は少女漫画がすごく好きだったみたい。私にとっては懐かしいラブコメが登場するんですけども、それを熱心に読んでいる彼。

 

10代とか20代とかが、たくさん経験することを、全てマンガで疑似体験して、自身は将棋を選ぶ。

 

「こんな身体じゃダメだ」

 

将棋へのひたむきな思いと、自分の身体への諦めきれないのに諦めを口にするというか、なんというか・・・切ないですよ。

 

私たち言ってました。

「大学に行ったら、遊ぶ」

そういう「遊ぶ」という時間が許されない。

私たちは、ほんの些細な日々のあたりまえのことを、うらやましいと思ったことがあるだろうか。

 

神様はやっぱり残酷だ。

初めてみる人は予習した方が楽しめるかも

もしこの映画を見るよって方は、少しだけでもいいので、棋士について知っていると、村山聖について知っていると、面白いのではないかなと思いました。

羽生さん以外の人々も、ちゃんと実在のモデルがいるので。

ちなみに、私は原作が読みたいです。

作者の大崎善生は、劇中で筒井道隆がやっていた、東京の師匠のモデルさんです。

大崎さんの視点で見た、大崎さんのことばで書かれた、村山青年について知りたいです。

そして、映画館になるか、DVDになるかわかりませんけど、・・・できれば映画館でですけど、もう一回みたいなぁ。

オットとは感想が違ったので(苦笑)、一人でみたいと思います。

 

漫画にもなっています。「どんぐりの家」の山本おさむが、描いていて、すごい読みたい・・・。では、また。